2021/09/29 09:49
「簡単に釣れるカラーと何か?」
僕がまだ21歳の頃、POPEYE SLOPE 長浜店で働いていた時の話
当時は今と違う環境と言うか、まだインターネットで情報が出回らない時期でした
だから、釣りの情報はショップに聞くのが早く、そのあとに釣り新聞などの媒体からの情報を得る、今とは全然違う環境だった頃。
自分は魚釣りが上手いわけでもないので、釣り方を聞いてくるお客さんに釣ってもらうためにどうしたらいいの試行錯誤の日々だった
●そもそもお客さんの事を理解しないといけない
「琵琶湖に来たのは初めてなのか?」
「道具はどのようなものを使っているのか?」
など、お客さんとのトークの中で最善策を考えていく
ほとんどの場合、琵琶湖に来たけど釣り方がわからない、魚の反応がない
そういう内容だった
じゃあ、ほとんどの人が使うであろうタックル (釣り竿やリール)で使えるルアーを提案する事により釣果に繋がるのではないかと考えました。
●イメージしやすく簡単なもの
当時はダウンショットやのノーシンカーを投げてればいいでしょ?って流れがほとんどでした
それって、ほんとにわかりやすいの?と疑問に思い、シンプルでわかりやすく、手に取りやすいものにしないと次に繋がらないと思い、どの様に提案していくかの定義を構築していくべきだと考え、ある程度お店側がフォローできる仕組みを作りました。
●ジグヘッドリグが簡単
意外だと思われがちなのですが、ジグヘッドが楽です
例えば他のリグ
ダウンショット→シンカー(オモリ)をセットする位置がフィールドによって違うため説明がしにくい、重たさによりトラブルが出る(軽いと飛ばない、重たすぎると引っ掛かりやすくなる)
仕掛けの作り方が簡単ではない(複雑)
投げ方にコツがいる、等々
じゃあ、もっと簡単なノーシンカーは??
刺す場所により大きく動きが変わりこちら側の思った通りにならないことが多い。
重たくないから何をしているかわからない、不安で釣りをしたくなくなる
こういうわかりにくいリグは最初に覚えてもらうにはハードルが高いです。
●そこでジグヘッド
オモリ付きの針だから、こちら側からある程度も重たさが指定しやすい
セットも簡単
トラブルも少ない
セットするワームにより動きがわかる
ジグヘッドをおススメすることにより、トラブルが減る、ストレスが少なくなる、集中力が高まり、投げ続けることが出来る
そうすれば水中にルアーが入って動いている時間が増え、魚が反応してくれる可能性も高まる
●で、肝心なワームはどうするの??
比較的手に取りやすい価格帯のものが良いのでそこから選ぶ
10本で700円とかのものは少し高い感覚なので、もうちょっと安いやつ
そこで、レインから発売されたワーム
「ロックバイブシャッド3インチ」がピッタリだと気付く。当時の販売価格は定価で390円、安い。ジグヘッドとセットなら1000円でお釣りがくる。まずはここから釣りを始めてもらって、次に繋げよう。
●案の定、反応が良かった
接●その時、長浜小魚が誕生する
まず、派手なカラーではなく、地味なカラーを作ろう
派手すぎるとプレッシャーもかかるしな…と思い、デプスのデスアダーを眺めて
「スモークブルーフレーク、いいじゃん!でも小さなワームに対してラメが大きいから小さくしよ」
でサンプル発注。
他にも当時、自分的にハマっていたシナモン系のカラーに赤フレークを入れたもの、ブルーフレークを入れたもの、合計3色をサンプル依頼
サンプル完成までしばし待つことに
メーカーさんとのやり取りの中、フレークの量をどうしますか?という話になったので、3パターンずつ製作
なので3色×3パターンとなり、到着を待つことに
●届いてびっくり!
びっくりしましたよ、フレークの量でこんなに違うとは…
(ここら辺は企業的なとこなんで秘密、秘密大事)
釣りが上手い方のアドバイスのもと、テスト開始
そしたら、軽い針でも動くものを発見!
それが今販売されている長浜小魚だったのです。
ほかのカラーもキャラクター性を持たせるために色々差別化を図る
完成したら、多分満足するし、仕事辞めよう。そう思ってました。
●オリジナルカラー完成!
すごい量で入荷wこれ売り切れるのかな??と思いながらも、陳列開始
とりあえず3色買ってくれるお客様がほとんどで、一安心
テスト中でも反応が良かった長浜小魚をおススメし、使ってもらう。
そしたら、釣れましたよー!との声が多数、リピート購入も増えてきて
「よろこんでもらえて嬉しいなー」そんなことしてるうちに数か月で長浜小魚は完売
売り切れた後も、ほしい方が続出
上司に再生産を掛け合ってみるも、他の2色を売りきってからじゃないと再発注はできませんとの事。
お客さんの声もあるし、まずは完売させよう、その後の長浜小魚を発注しよう!
●3色無事完売!
時間はかかったけど長浜小魚を再発注できる運びに
あれ?僕が辞めてしまったら、長浜小魚を企画する人がいなくなる…
これだけ釣れるのに失くしたらダメだな…
よし、これは僕にしかできないことだから、作り続けるために釣具店の店員を続けよう!
そう決めたのが23歳の頃でした。(2007年)
●そんな長浜小魚の釣れる理由(一部)
釣れる要素は後付けの部分もありますがいくつかご紹介
●水深、光量、そばにあるストラクチャーの有無によって存在感が変わる。
●嫌がらない比重。
●一本一本同じようで違うくて同じでやっぱり違う、けど些細な事。
な感じです
ミートヘッドもなかなかいいです^ ^
いいサイズも…釣れちゃいます!